建物まるまる動かします
「家ひき」の詳しいご紹介と様々な工法
「家ひき」とは、家屋をそのまま水平移動・上下移動・方向変換(回転)させる技術のことです。
自由に家屋を移動や回転させる事により、新しい庭のスペース確保や駐車場の新設など敷地の有効利用になります。
また、土地区画整理のエリアにかかってしまったり、「換地処分(土地の入れ替え)」などが決められ、「引っ越し」を考えなければいけない場合でも家ひきが有効です。
さまざまなニーズに対応
建物を現在ある場所から別の場所へ移動します。「区画整理による移動」/「ガレージの増築」/「日当たりの良い方角への回転」/「土地の有効活用」など、様々な建物移動工事を施工しております。
例. 道路拡張による家ひきの事例
STEP1. 移動場所と工法の決定
現在家がある場所に道路拡張の話が持ち上がり、家ひきにより場所を移動するご相談を受けました。
まず、お客様とお話しし、現地確認後にスケジュールや移動場所・工法を決めます。
STEP2. 工事開始・移動
家の土台と基礎を切り離してジャッキアップを行い、基礎の代わりとなる架台を設置。
その後、土台下にレールを送り込み、移動用のローラーを使用して建物を移動させます。
STEP3. 基礎と土台を固定して完了
移動後にレールを引き抜き、土台を新しい場所の基礎に固定して完了です。
その後、無事に道路も拡張されました。
2階建ての家を三階建てにしたり家の下に駐車スペースを確保するなど、建物をジャッキで持ち上げて増築し、建物の高さを変える工法です。
例. 車庫と物置の家上げ増築の事例
STEP1. 増築内容の確認
敷地面積が狭いが駐車スペースを確保したいとのことで、家あげのご相談を受けました。
お客様とお話ししながら増築の内容やスケジュールを決めます。
STEP2. 工事開始・家あげ
建物全体をジャッキアップを行い、一階部分の増築工事を行います。
住んだままの工事をご希望だったため、仮階段を設けて住宅に出入りできるようにしました。
STEP3. 工事完了
増築工事が完了し、駐車と物置スペースが確保できました。
沈下修正とは、地震などによる地盤沈下によって傾いた家を水平に戻す工事です。
家が傾くとクラック(亀裂)などが生じ、強度の弱体やドア・窓の開閉の不具合などが発生し、資産価値が低下します。
また、住人の平衡感覚を狂わせ健康被害を引き起こすこともあるため、早めの対処が必要です。
例. 家屋不同沈下修正工事の事例
STEP1. 状況確認
大雨による地盤弱体のため家が傾いたとのことで、修正工事のご相談を受けました。
お客様とお話しし、状況の確認と工事内容やスケジュールを決めます。
STEP2. 工事開始・沈下修正
鋼管(こうかん)を建物を支られる支持層まで打ち込んでいきます。
支持層とは、基礎や杭から伝達する建物の重さを支えることのできる硬い地盤や地層のことです。
鋼管を建物の重さに耐えられるまで圧入し、その上にジャッキを設置し、建物を正常な状態まで持ち上げていきます。
STEP3. 工事完了
持ち上げる工事が完了すると、鋼管を圧入するために掘削していた箇所を埋めなおし、ジャッキごとセメントで埋め固めて完了です。